*「ブラックムービー ガイド」発売中。よろしくお願いします。

ここでは、「○○が好きでたまらない」でブラックムービー以外の好きな人・物・事などを書いております。

プロフィール/これまでの執筆一覧

私はラッセル・ウェストブルックが好きでたまらない

私はラッセル・ウェストブルックが好きでたまらない

2018-2019年度、私のNBAは、昨夜、日が変わろうとしている時にあっけなく幕を閉じた。ラッセル・ウェストブルック様、お疲れ様でした。他のOKCサンダーの選手・コーチもお疲れ様でした。...と、心の底から書けるほど私は心が広くない。正直、まだショックを受けていて、脳内では酷い言葉ばかりが浮かぶ。でも私はライターゆえ、書くことで頭を整理し、自分の心の傷を癒すことができる。

そして本当にショックを受け、失意のどん底にいるのは選手たちだ。それも分かる年齢になった。しかも彼らは体もボロボロである。82試合+5試合、今年のOKCサンダーの試合スケジュールは仕組まれたとしか思えないほど異常にキツかったのもあって、みんなの体は恐らく消耗しきっている。しかし、それは相手も一緒。OKCには何かが足りなかった。才能?運?情熱?体力?多分それら全てであろう。あと何か一つが足りない、それだけで負けてしまうのが試合だ。今年OKCサンダーが公式で作っていたハイライトビデオのタイトルが「The 48」。試合時間48分の事。47分頑張ってもダメで、48分頑張らないとダメなのだ。

月並み事しか書けないが、『スラムダンク』にもあった「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」。きっとこれが全て。普段の試合の負けじゃなくて、大事な試合での負け。この立ち直るのが難しい辛い負けこそが、次の原動力になる。私はスポーツは見るだけでやらないので、負けたことがないじゃないか!と思われるかもだが、人生負けっ放しである。詳しくは書かないけれど、生まれた時から負けてばかりだった。そんな事ないと言ってくれる人もいるかもだけど、詳細書いたら「まあそうだね」と納得してくれるはず。詳細が大っぴらに書けないほどの負けっぷりなのだ。そんな私なので、いつも我慢して「何をぉおおお!!」の精神でここまで来た。悔しさもまた原動力になることを知っている。そして今、ラッセルやポール・ジョージに浴びせられている批判が、彼らにはどんなに辛いことかも知っている。私は辛い時は、前に私の恩人がくれた言葉を思い出すようにしている。「だったら言っている人がやってみろよ!ってね...」。絶対に出来ない。ラッセルのようにトリプルダブルを量産したり、ポール・ジョージのようにあの恐ろしい怪我から復活なんて絶対に出来ない。外部は何でも言うが良い。同じステージに立った時、彼らがどのように出来るのか?同じステージに立つことすら出来るのか?そういう人たちは自分が同じステージに立った時に、同じように批判を受けることになるだろう(貴方がマイケル・ジョーダンじゃない限り)。同じステージに立ったことすらないから、そんな事も分からないのだ。ラッセルのトリプルダブルもスタッツの為という人もいる。だったら、他の選手もすればいいのに。ラッセルがトリプルダブルを出した日はチームの勝率が上がるんだもの。選手ならば、チームの勝率を絶対にあげたいはずなので、出来るんだったらやればいいのに。

と、ここまで書いてきて、ずいぶんとスッキリし、ハッキリと分かってきた。私はまた来年も同じようにラッセル・ウェストブルックとOKCサンダーを応援することになる。やっぱりラッセル・ウェストブルックが好きだ。見ているとワクワクする気持ちは変わらない。もう何十年もNBAを楽しんでいるが、試合を見ていて声を出してゲラゲラ笑ってしまうのはウェストブルックだけ。やっぱりウェストブルックを見るのが楽しい。でも、今年と全く同じチームは来年見られることないだろう。恐らく誰かが抜け、そして新しい誰かがやってくる。ルーキーも加わる。2018-19年度のOKCサンダーチーム、大好きだった。2011-12年度、2012-13年度に次ぐ位好きなチームだった。もう同じチームで見れないかと思うと本当に辛い。トレードのニュースでこれから寂しい思いをすることだろう。

でもラッセル・ウェストブルックなら何かしでかしてくれるに違いない。自力で優勝してくれるに違いない。大きな財産を手に入れたラッセル・ウェストブルックならやるに違いない。In Russ We Trust.

だから今は心の底から言おう「お疲れさま!」。言えた。