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ここでは、「○○が好きでたまらない」でブラックムービー以外の好きな人・物・事などを書いております。

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私は玉木宏が好きでたまらない

私は玉木宏が好きでたまらない

兄の影響で小学校を卒業するころには洋画・洋楽が好きで、中学に入るとそればかり見て・聴いていた。そういう子にありがちな、洋画・洋楽以外を全否定する子でもあった。つまり、邦画・邦楽を認められない残念な子だった。その残念さをかなり拗らせ、割りと最近までそんな感じで、それを猛烈に今になって反省している。そんな残念な私の壁を破り、新たな扉を開けてくれたのが、玉木宏だった。

反町GTOの時(ちなみに玉木宏も玉木役で10話に出演)にも書いたが、本当に日本のTVドラマや映画を見なかった。20代半ばからは、アメリカと日本を行ったり来たりで暮らしていたので、余計に遠ざかっていた。元々はコメディが好きで、バラエティ番組ばかり見ていたのもある。更に書けば、同じ年の同じ女性たちがキャーキャー言うような俳優やアイドルたちに興味を持てなかった。彼らはナヨっとしているもやし子なのにキザっていて、魅力的には思えなかった。

何きっかけだったか覚えていないのだけど、何となーーく日本のドラマを見始めるようになった。多分2014年ごろ。ちょっと日本へのホームシックもあったのかもしれない。『昼顔』とかがヒットした年。その頃に観た『きょうは会社休みます。』で朝尾さんを演じた玉木宏を見て、私は新たな扉を開けてしまった。

きょうは会社休みます。』の玉木宏は、会社CEOで容姿端麗な完璧な男。乾杯!をイタリア語の「サルーテ!」とキザって言っても決まっていた。普段は、そんな感じの人には興味のない私ですら惚れた。「あ、私結構イケメン好きなんだー!」と自分でも思ったほど。そして、主役の綾瀬はるかとコンビネーションもバッチリだった。2人が夕焼けを見ながら玉木宏が「黄昏てんの」っていうシーンも好きだし、2人でソーセージ買いに行った所は本物の夫婦ぽくて好きだった。(だから… 結末は予想出来たけれど、それでも最終回には心底絶望した!

それから、2人が共演している『鹿男あをによし』のDVDを手に入れて見た。もうすっかりKOされてしまった。『鹿男あをによし』の面白さは、これまた2000文字位必要なので、また別の機会を設けるとして、私はこのドラマで玉木宏綾瀬はるかに完落ちした。

『鹿男』で玉木宏が演じた小川先生は、『きょうは会社』の朝尾さんとは全く違っていた。何をやっても運がついていないダメっ子だった。そんな男が日本の運を任させる。「僕なんかが...」とボヤキながらも、ちゃんと周りが見えていて、運を全うする姿が凄く魅力的だった。「あ、日本にも最高にイケメンなのに、こういう演技を見せてくれる俳優さんっているんだ!」と思った。昔から、3枚目が仕事に恋に頑張る感じの作品が好きだった。例えば、トム・ハンクスの映画『スプラッシュ』とか『恋のじゃま者』とか。玉木宏の小川先生は、トム・ハンクスのそれぽくて、「それって80年代のトム・ハンクスが演じる役じゃん、超絶怒涛のイケメン2枚目の玉木宏がそれをやるって、ずるい!」と私は思った。でも、それはもう完落ちしない方が無理だった。超絶怒涛のイケメン2枚目の玉木宏が、カッコつけるわけでも無く、自分をドラマで良く見せようとも思っていない感じで、人間的に魅力溢れる小川先生を演じていた。それで私の拗らせた残念な壁が見事に破壊されてしまった。

それから私は怒涛の玉木宏作品観る期間に入った。綾瀬はるかとの共演が好きなので、『赤い運命』のトウモロコシのシーンでキャッキャ思ったのにラストでまた心底絶望し、そして『雨鱒の川』を見て初々しい2人でちょっと復活した。そして、「やっぱり代表作『のだめカンタービレ』の玉木宏ってマンガから抜け出してきた、いやマンガ超えている!」とか、「『ROCKERS』の玉木宏の役とビジュアル最強じゃね?」とか、「三枚目役なのに、意外と『ウォーターボーイズ』のTシャツ玉木宏も良い感じ。若いっていいねー。やっぱりこれが玉木宏のルーツ!」とか絶叫しながら楽しみ、どんどん玉木宏にハマっていく日々が続いた。

そんなことしているうちに、運&タイミング良く『あさが来た』が始まった。この『あさが来た』でも、超絶怒涛のイケメン2枚目な夫なのに、仕事はしないで遊びに夢中で飄々としていて、だけどちゃんと支えが必要な時には支える夫を熱演していた。雨の中、あさを探しに、颯爽と傘をピシャっと広げていく様は本当にカッコ良かった。「嗚呼、玉木宏ってこういう俳優だよなー」って、あのシーンで思った。普段は、全然カッコつけないし、情けない姿&変顔&白目だって晒してくれるのに、決める時は決めるんだ。超絶怒涛のイケメン2枚目だから、それも見事に決まっちゃうんだ。ズルい... 好きっ!ってなる感じ。

今放送中『スパイラル〜町工場の奇跡〜』の玉木宏もカッコいい。セリフとか仕草をキザるカッコ良さではなく、39歳となった玉木宏の熟年された「仕事が出来る男」的なカッコいいがダダ漏れ放送中である。いつも通り全然カッコつけていないのに、凛としていてカッコいいのである。第6話で取引先が危機となった時にテキパキと指示する所が最高で、いい歳の私にはどんな優しくキザな言葉や仕草よりもゾクゾクした。そして、『きょうは会社』の頃から思っていたが、ちゃんと鍛えている大胸筋と上腕二頭筋が、スーツをまとっていても分かる。逆に鍛えているからこそ、スーツ姿がビシッと決まってカッコいい。日々鍛錬している男。内面から漏れる良い男度と色気。そして表情もコロコロ変わる。満面の笑顔で顔を皺くちゃにして、タレ目がよりタレる。と思えば、『きょうは会社』の黄昏シーンのように切ない顔を見せたり、『スパイラル』のように人目をはばからず号泣しちゃう。こんな男を惚れるなという方が無理ってくらいいつも魅力に溢れた男を演じてくれている。

玉木宏超絶怒涛のイケメン2枚目は、『きょうは会社』あたりの35歳から「内面から漏れる良い男の色気」が加わって第2フェーズに突入した。そして今、まだカッコいい絶頂期が絶賛更新中である。超絶怒涛のイケメン2枚目俳優ではあるが、それだけが彼の魅力という訳でもない。人間の愛嬌を超絶怒涛のイケメン2枚目と共に見せてくれ楽しませてくれる玉木宏。だから私は玉木宏が好きでたまらない。